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公立中学の同窓会で感じた社会の縮図の話

今日は公立中学に通っていた私が社会の縮図について考えさせられた中学の同窓会の経験についてお話しようと思います。

私立の中学に通っている人の割合は約7%ほど、経済的に裕福な人が多いため、一般的には教養や知性を持った人が多いと言われます。

一方で公立中学は社会の縮図と表現されることが多いです。東大・京大・医学部に進学する人もいれば、高校退学してニートになるような人も多いというなんとも異様な空間です。

私の中学も例外ではなく、医者になる人もいればニートになる人もいるような学校でした。

当時の中学生時代について話すと、以下のような雰囲気でした。

・学校ではいじめ・不登校が横行。                  ・不良・ヤンキーが暴れまわり、毎日ガラスが割れたり、盗難事件が頻発。酷い場合警察が出動。                        ・授業中もうるさすぎて、教師が注意すると、生徒と教師間で喧嘩勃発。その喧嘩を周りの生徒がさらに煽り、収集がつかなくなる。        ・もちろん酒・たばこを校内で使用するのも当たり前。

公立出身の方は割と共感してもらえるかと思いますが、私立中学出身の人は考えられないのではないでしょうか?まさに「動物園」と表現するのが一番ふさわしい空間であった思います。

 

一方、私はどんな学生だったかというと、おとなしめの学生で、教室の片隅で本を読んでいるような学生でした。このカオスな空間に対して、「なぜみんな暴れまわるのが好きなんだろうか?」「なんで授業の邪魔するのだろう?」と常に疑問を感じてました。

時は流れて、大学2年生20歳になり、久しぶりに成人式でみんなに会うかとふと思い、中学の同窓会に参加しました。

少しはみんな大人になったかなと思い、同窓会会場に入りましたが、その甘い期待は一瞬で消え失せました。同窓会が始まる前にすでに泥酔している人、会場でもあの頃と変わらず殴り合う者、ギャルや子持ちになっているママさんなど、カオスの度合いは中学生のころの比にもならないほど増していました。

自分は隅で、学生時代の友人など大学生のグループで固まって、食事とお酒を楽しんでましたが、しばらくすると、私もせっかくの機会だから、他の人とも話してみようと考え、あまり仲良くなかったグループの人にも話しかけてみました。

そこで、まず驚かされたのは高卒率・専門卒の多さです。(別に高卒・専門学校が悪いと言っているわけではない)私の高校では全員大学に進学するのが当然だと考えていたため、7割くらいは高卒or専門卒であったその環境に呆気に取られました。近況についてなど聞いていたのですが、ギャンブルや悪さ自慢ばかりであの頃と全く変わっていないんだなと悲しくなりましたね。

また、化粧が濃すぎて誰だかわからない女子達から大学を聞かれ、国立の大学に通ってることを話すと、しきりに連絡先を聞かれ、今度ご飯いこう!と誘われました。過去に自分のことをバカにしていた人間が「今後いい企業に就職して、いい年収をもらえるかもしれない」と気づくと、こんなにも態度を変えてしまうのです。そんな人間とご飯に行き、お金と時間を使うのも勿体ないので、すぐにラインはブロックしましたが。ちなみにそんな女子達は片っ端から男子に声をかけ、大学名を聞き、いい大学に通っている人と連絡先を交換しようとしてました。

成長した人たちと会話を楽しみたいと思ってきたのに、なんだこのカオスな空間は!?ヤンキーたちは全くあの頃と変わらず酒飲んで暴れまわってるし、一部の女子は金持ちになりそうな人探して、連絡先聞きまくってるし!

そんな感じで、同窓会後は2次会に行く気にもなれず、早々と帰ることにしました。

今回の同窓会で分かったのは、「公立中学というのは本当に社会の縮図だということ」。当時は社会の縮図といわれてもピンとこなかったが、高校、大学と一般常識や教養のある人と関わっていくうちに、「中学の環境が異様であったこと。そしてそれが一般社会と似たものであったこと」に気づきました。

中学時代には全く気付かなかった差が、高校、大学と勉強する人・しない人でこんなにも大きな格差になってしまうことに気づかされました。医学部や東大・京大など将来を約束されているところで勉強する人もいれば、かたやフリーター、ニート、水商売、中にはマルチにハマった人などもいる公立中学の同窓会。中学を卒業してわずか5年ですらここまで感じる格差。10年後同じように同窓会を開くとどうなるのでしょうか?しっかり大学を卒業した人と、勉強も何もせず生きてきた人との間でより顕著に格差が出てしまうのではないでしょうか?

今当時を振り返って思うのが、中学生のころから最低限勉強をしておいてよかったということです。当時は毎日学校のガラスが割られる環境が嫌すぎて、この環境から抜けたいという思いから必死になって勉強しました。結果、高校も進学校に無事合格し、国立大学へ進学して、現在は大学院で研究しています。あのまま周囲に流されて遊んでいたらどうなっていたのかと考えてしまうと、ゾッとします。

決して、高卒の友人をバカにするわけではないです。みんな仕事を始めてお金を頑張って稼いでいるのですから。しかし、必ず残酷なほどに格差は存在します。小さなコミュニティで威張っているくらいなら、学生時代は死ぬ気で勉強して、大学に進学して、様々なことを経験して将来の自分に投資するのがよっぽど有益だと気付かされた中学の同窓会でした。